【ポケモンORAS】【役割論理】S12使用構築 ヤザXヤティ 【最終レート2023】
初めまして、ナオトと申します。
このたび、シーズン12のシングルレートにてヤーティでレート2000越えを達成できたので、記念に書かせていただきます。
※ 書きたいことを書いていたため、非常に長い文になってしまいました。お時間に余裕があるときに読んでいただければと思います。
1.【ヤーティについて】
簡潔にまとめると、今回S12で使用したヤーティはヤザY軸をベースにしたヤザⅩ軸となります。
少し詳しく今回のヤーティの完成のプロセスを書かせていただきます。まず役割論理におけるトップ3に入る力を持つと個人的に思うラティオス、ナットレイ、メガバンギラスを確定。次に、単体性能でこそ少し劣るもののこの3体と非常に相性のよい霊獣ランドロスが入ります。ランドは上記3体と組み合わせることにより素晴らしい働きをしてくれます。
そして、実はこの時点でヤザY軸や今回のヤーティもそうですが既に8割方完成しています。なぜかと言えば、現環境の半数近くのパーティに対してこの4体で十分に対応することが可能なためです。(事実最終日の6試合はこの4体しか選出してないです。)
そして、次に5枠目、6枠目を決めるわけですが、先の4体が全体の選出を大きく占めるため、その4体で対応できない範囲を埋めること、またはピンポイントのヤケを入れるのがベストであると思います。そこで、5枠目にはリザードンを推したいです。最初はリザYで運用していましたが、今シーズンはXの方が良いと思うことが多かったため途中からXに変更しました。
6枠目には、4体くらいの候補がいてなかなか固定しきることができませんでしたが、最終的には受けループ対策ということでメガボーマンダに落ち着きました。
2.【個別紹介】
※ 自分にとっては現環境ではサイクルを回すのが辛く対面からの処理を重視しています。そのことを前提にして読んでいただければ幸いです。
また、選出率については正確なデータがないためだいたいの感覚となります。
ラティオス@拘り眼鏡 控えめ HC252 D4
論理の王にしてこのヤーティの大エース。選出率は8割後半で第1位。ここまで選出率が高くなった理由として、このヤーティに特殊アタッカーが1体しかいないということのみならず、今の環境にバシャ、ボルト、スイクンをはじめとした役割対象が腐るほどいることが要因であると考えます。
技については、この構成を見たことある方もいるかもしれませんが、眼鏡ヤティについてはこの構成が一番使いやすいものであると思います。サイクル破壊に特化した竜星群、広範囲に強力な負担を安定してかけることが可能であるサイコキネシス、この2つの一致技と鋼に通る2つのサブウエポン(特に水タイプの波乗りは準確定技でいいと思います。)を持たせています。そのサイクル破壊力、また制圧力は凄まじいものがあります。このヤティがここまで強い理由としてはいずれかの技が一貫していることが非常に多かったことによるものだと思います。メインウエポンこそいずれも鋼で半減されますが、サブウエポン2つにより安易な受け出しも許さず、竜+超+水の範囲を受けきることはなかなかできるものではありません。4枠目に採用したシャドボですが、最近は速めのガルドを見かけることが多いことから、ガルドの上を確定でとれるヤティには優先度は高めであると思います。他にもサナ、クレセなどにも刺さるため腐ることはまずなかったです。たまに雷が欲しくなるときもありましたがシャドボの有用性はそれを遥かに上回っていました。これだけの範囲を持ちSに振らず、耐久と火力に振りタイマン性能を最大まで高めたため、非常に強く使っていてまさにエースにふさわしい活躍でした。今シーズン1番頼りにしていたのは、このヤティオスで間違いないでしょう。
ただ、何も考えずに選出し、ガルやクチートに無抵抗で落とされることもあったのは自分の反省材料ですね。
ナットレイ@拘り鉢巻 勇敢(最遅個体) HA252 D4
ジャイロボール/パワーウィップ/種マシンガン/地ならし
強い。とにかく強い。選出率はヤンドより少し低く4位くらいだと思います。鉢巻ヤットを使ったことのある方ならその強さは皆ご存知のはず。思考停止でジャイロを打つだけでも十分な負担がかかり、他のヤケでは対応できない範囲を広い範囲で対応してくれるため、今シーズンも何度も助けられました。
技について少し触れておきます。最大火力のジャイロとウイップはまず確定となり、身代わりや襷の貫通もできる種ガンも確定になるかと思います。残り1つを叩き落とすか地ならしの優先度が高いと思いますが、ガルドに対する非接触の打点が欲しいことや叩き落とすの需要がそこまで感じられなかったため4枠目は地ならしにしました。いずれにしても打つ機会はほぼなかったため、好きな方で問題ないかと思います。
このヤーティの1つ目のメガ枠となります。選出率は7割前後で第2位であり、先発率はトップでした。
今回結果的に3メガとなったため、他の持ち物がいいのでは?と思った方もいるかと思います。ですが、メガヤンギは昨シーズンから久しぶりに投入しましたが、メガ進化によりBが40、Dが20上昇することにより弱点である技を受けたとしても余裕を持って耐えることが可能であり、タイマンに有利になり信頼して何度も選出できたので持ち物はバンギラスナイトが一番いいと思います。
メガヤンギの最大の長所は実質種族値770といった規格外の数値により、相性による不利を覆すことができる点にあると思います。格闘タイプは流石に無理ですが、他のタイプであれば相性は不利でも結果的にこちらが勝っていることも何度もありました。そのため、対面処理を重視していた今シーズンはメガ3体の中では一番頼りになりました。
ヤンギの技については一貫性の高い一致技のストーンエッジとかみくだくが入り次にポリやサザンなどに対して打つこともあり、他にもなにかと便利な馬鹿力まで確定になるかと思います。そして、4枠目の技としては追い打ち、地震、冷凍パンチの価値が高いと思いました。
追い打ちについては、ヤットのジャイロに対し受け出した相手の体力が微妙に残りヤンギを後出ししたときに確実に狩りとりたいときなどにあればなぁと思うときが何回かありました。残ポケを意識しながら戦うのであれば入ってもいいのかなとは思いました。欠点としては他のサブウエポンが入れず対応範囲が狭くなることでしょうか。優先度は下の2つの技と比較すると少し低めですね。
次に地震についてですが、安定した非接触の打点となり一部の鋼(ドランやクチートなど)をはじめとして広い範囲に刺さるので、ヤンギ単体の性能を高めることを最優先とするのであれば地震が一番かなと思います。特に今シーズンはクチートを多く見かけたため、地震を欲しいと思ったことも結構ありました。
そして、今回採用した冷凍パンチ。冷パンは先発ヤンギの安定性を上げる他、ランドロスを頻繁に呼ぶため有効な場面は多かったです。特に先発ヤンギのときはガブと対面したときには冷パンがないときには負けに一直線(ガブに剣舞を積まれると誰も止められなくなり完全に負けパターンです。)といったこともあったので非常に重宝しました。先発ガブとの対面では向こうも地震を打つには勇気がいるようで打つ機会は多かったです。その他マンダの処理も安定するという利点も見逃せないですね。この構成にしたことがメガヤンギの先発率がトップになった要因だと思います。
まとめると、単体性能を上げることを最優先にするなら地震、ヤンギを先発させた際やマンダへの遂行の安定性、奇襲性を高めるのであれば冷パンが入るかと思います。自分は先発の読み外しによる負けを嫌ったため、冷パンの採用という形になりました。
余談になりますが、3メガというのはあまり想定されないようですね。バンギとガブ対面で向こうだけ下がるといったこともあったので、スカーフ警戒かな?と思ったこともありました。また、先発させて初手でメガ進化させ、他のメガ2体の選出がないといったことを察知されることは頻繁にありましたが、それを大きく補ってくれるほどの性能でした。
霊獣ランドロス@ゴツゴツメット 意地っ張り AB252 H4
選出率はおそらく3位だと思います。このヤーティのゴツメ枠となるテンプレヤンド(H振りではなくB振りとなります)です。今の環境においてはヤーティで勝ち続けるためにはゴツメ枠は必須であると考えています。(個人的に新3種の神器として拘り2種の次にメガストーンかゴツメを推したいです。)そのゴツメ枠として真っ先に浮かぶのはヤャラであるという人もいるかと思います。そして、今の環境はヤンドには少し向かい風であると思いました。その理由として
・スイクン、ボルトをはじめとした特殊アタッカーの増加
・役割対象であるガル、バシャの氷技の保有率の増加
・S振りの襷ガルドやヘラの増加(特に準速ガルドのSは112であり、ヤンドは111…)
などがあげられます。もちろん全てがそうではないため、活躍できる機会も十分あります。ヤャラとの差別点は以下の点があると思います。
①攻撃面について、安定したメインウエポンに優秀なサブウエポンがあること。
②防御面について、岩が等倍であり、電気が無効であること
まず、①についてヤンドのメインとする地震は威力も命中も優秀です。他にも格闘の強力な打点があるため、グロパンガルの起点にならずに捨てることも可能です。そして、最大の差別点としてとんぼ返りの存在も見逃せないです。相手の交換先が完全に読むことができなくても、とんぼ返りのおかげである程度の読みで十分リスクを軽減できるため、非常に助かりました。
そして、②について岩が等倍であるおかげである程度役割対象を狩りやすくなり、電気無効も大きいです。万が一電気タイプとの対面になったとしても相手はボルチェンが安定行動でなくなること、クレッフィに対し電磁波読みで無償降臨できるなど電気無効の利点は思った以上に大きいものです。
とはいえ、氷4倍をはじめとして、地面ヤケ全体に向かい風が吹いていると思いました。それでも、ヤンドを採用した理由としては狙った相手との1:1交換を非常にしやすいと感じたためです。その対象の相手としては主にガブ、クチート、ドリュウズ、相手のランドロスなどがあり、その他にも物理アタッカー全般との相手でも十分に働きを期待できます。特に上記4体の被選出率はほぼ100%に近かったため、そこで最低でも1:1交換をした後こちらのエースクラスのヤケで崩しに行くといったパターンが非常に多くあり、単体性能こそ上記3体と比較すると若干劣りますがこのヤーティには欠かせない存在でした。
このヤーティ2つ目のメガ枠。選出率はそこまで高くはなかったです。ちなみに選出した際の先発率は100%です。(後述するミスをしたときには先発ではありませんが、普通に選出したときには全て先発でした。)
まず、ヤザYと比較してヤザXの方が良いと思った理由としては、ボルト、スイクンなどの増加に加えクチート(特にポリクチ構築)を多く見かけたためです。また、襷ガルドの存在も無視できるものではなくなってきたのも理由の一つとなります。襷ガルドについてはフレドラの反動+シャドボ+影うちを乱数で耐えることができるため、十分対策になっていると思います。実際にはスリップダメージを与えることのできる後続のヤットやヤンドへの交換を警戒されるのか影うちが飛んでこないことが多かったです。また、ガルドへの遂行についてですがこちらはYと比較すると炎技の命中は100であるため、確実に遂行できるといった強みもあります。
そして、ヤザXの強みを挙げるとしたら「水で止まらない炎」であり、「鋼で止まらない竜」、それに加え「氷技が致命傷にならず電気にめっぽう強い竜」といったところでしょうか。これらの要素が絡まることにより受けづらさについては恐らく全てのヤケと比較してもトップクラスではないかと思います。そのため、相手の方はステロを撒いてくる、上からねじ伏せるなどの対処法をとってくるのでしょう。そのせいか基本的にヤザⅩに対し後出しされる相手のポケモンは非常に限られており目の前の相手を倒しに行くプレイングが多かったです。そのため、1:1交換に長けたメガヤケという印象が強いですね。
運用については襷ガルドへの遂行、クチート処理の手段の1つとしての採用となったこと、そしてステロへの強い警戒などが選出時の先発率100%に結びついたことだと思います。ちなみにメガ進化しないと受け出しが辛いといったことはよく耳にしますが、メガ進化させても受け出しさせた記憶はほとんどないです。耐久数値がそこまで高くなく反動技を持ち消耗することが多かったため、1:1交換した後の役割が残っていないことにより捨ててしまうことがよくありました。また、相手からするとメガヤザ共通の安定の対処法が上から縛ることだと思っているので、下げても仕方ないといった状況も多かったのかなと思います。
技については、まずメインとして2つの一致技がまず確定です。サブウエポンについては炎+竜といった範囲は簡単に受けられるものではないため、メイン2つを受けられてしまうマリルリ、ドラン、メガチルあたりに刺さる技を選びたいですね。今回はクチートに刺しにいきたいと思ったことが採用した主な理由であるため、2つのパンチ技を採用しました。気合パンチはポリ2やラッキーに刺さり決まったときは非常に気持ちよかったです。雷パンチはギャラをはじめとしてマリルリなどに刺さるなど打つ機会は結構ありました。ポリクチ構築については相手の交換先を的確に読むことができれば、ヤザⅩ1体で壊滅させることも理論上は可能であることなどそのタイマン性能に加え、受けにくさについても一番であると思いました。ちなみに、地震を切ったことによりドランとの対面になったらどうしようかと思っていましたが、ドランとの対面になったことは1度もなかったため杞憂に終わってホッとしました。
今シーズンはYと比較すると、Xの方が刺さっていた印象です。来シーズンはまた環境の変化によりどちらがより刺さるかはわかりません。ただ、ヤザⅩについては今期初の2000チャレンジを含めた終盤の試合で3回続け選出し、3連勝し1回目の2000に乗せてくれたため、使いどころを間違えなければ今後も十分活躍できる力はあると思いました。
このヤーティ3つ目のメガ枠。…ですが、選出率については悲惨なものとなってしまいました。また、努力値については間違ってはいません。ほぼ火力にしか振らないヤケクソ振りと言われるものです。
受けループ対策として採用しその性能を特化させましたが、受けループにほとんど会わなかったため選出率は非常に低くなってしまいました。1900以上で選出し活躍したのはわずか2回だけでした。(ちなみにいずれも先発メガゲンガーの道連れにより共倒れでした。これを活躍したかどうかの判断は皆さんにお任せします。)そのため、メガヤーマンダについての考察はほとんどできません。受けループに遭遇した際にも1発目のギロチンが当たるなど運もなかったかなと思います。
せめて、この構成にした理由を書いておきます。その理由は「長所を特化させ汎用性を落とすこと」です。実は6枠目をヤーマンダにする前にメガヤラにしていたときがありました。その際、基本選出が大きくぶれてしまい勝率が落ちてしまった時期があったため極力基本選出を変えないようにすること、そして受けループと当たったときに存分に活躍してもらおうと思いこのようにしました。結果的には、ほぼ出したいと思うことはなく半分は思惑通りでしたが、活躍した点がメガヤンギのメガストーンの警戒度を下げるなど見せポケとしての活躍となってしまったのは残念な点でした。
3.【選出について】
選出については何度か触れさせていただきましたが、基本的にヤティ、ヤット、メガヤンギ、ヤンドの4体で回せることがほとんどでした。ちなみに、メガヤーマンダの選出がほとんどなかったことからメガ2体の同時選出はあまりありませんでした。(1度だけヤンギとヤザを同時に選出しヤンギをメガ進化させてしまうミスがありました。もちろんそのときには負けました。)そして、上記4体のうち一番多かった3体の組み合わせとしてはヤティ+メガヤンギ+ヤンドでした。この3体のホットラインは非常に頼りになり迷ったときはこの3体に任せてしまうこともありました。準伝説2体とメガヤンギといった選出は合計実質種族値が1970となってとても強かったです。興味のある方は少しでも試してみていただければと思います。
4.【戦績について】
今シーズンは色々試しながら潜っていました。今シーズン初の1900に乗ったときにはこのヤーティでした。その後、少し変えたりしながらレートに潜っており一時的に6枠目をメガヤラにしていたとき1850くらいまで落としてしまいました。そこで、このヤーティに戻しそれで駄目なら諦めようと思いこのヤーティに戻したのが11月12日でした。その後に1回2000に乗りましたが、その日のうちに調子に乗りすぎて1920くらいまで落としてしまいました。しかし、その後最終日までなんとか粘り2000まで戻し、2000になった後1勝するという目標を達成できたため最終レート2023で今シーズンを終わりにしました。
↑ 最終順位は3が3つで333位となんかいい数字ですね。
↑ 記念に貼らせていただきます。
5.【最後に】
ここまで、長文に付き合ってくれた皆様ありがとうございます。今シーズンは昨シーズンに手ごたえを感じたヤザY軸で今後も戦っていけることを証明したいと思った一心でレートに諦め悪く潜り続けました。結果的にヤザYはあまり刺さっておらず、外してしまいましたがベースとなったヤーティは2000付近でも十分戦える力はあると感じることはできました。
今シーズンは非常に辛かったため(その分喜びや達成感は大きかったです!)今後どうするかはまだ考えてはないです。それはヤーティでも十分に戦えることを自分なりに証明できたことの満足感のほうが大きいからというのもあるかもしれません。そして、レートではヤーティ同士のマッチがあまりないため、役割論理に興味を持っていただいてレートでヤーティ対ヤーティの機会が増えれば個人的に凄く嬉しいです。(実際、自分はヤーティに当たるとかなり興奮します。)
さて、そろそろ終わりにしたいと思います。初めての構築記事に加え自分の書きたいことを書いていたため、結構長くなってしまいましたが書いていて楽しかったです。
改めて、ここまで読んでいただいた皆様本当にありがとうございました。
なにかありましたら、お手数ですがコメント欄までお願いします。